境内案内
境内の背に控える山は県指定の天然記念物となっており、
広大な原生林が四季折々の美しい風景を楽しませてくれます。
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龍泉寺本堂
本尊である弥勒菩薩と、役行者尊・弘法大師・理源大師、近畿三十六不動尊の不動明王をお祀りしています。本堂は昭和21年 洞川の大火により全焼しましたが、昭和31年に再興されました。鎌倉様式を取り入れ、天然記念物に指定されている原生林を背景にして朱色に映える建物は、修験道大峯山根本道場にふさわしい偉容を誇っています。
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八大龍王堂
役行者がこの地で感得し、龍泉寺の鎮守である八大龍王を祀っているお堂。昭和21年洞川大火の折、境内で唯一焼失を免れたお堂でもあります。平成13年には解体修繕が行われ、再建落慶されました。内陣天井には6m四方の龍画が描かれており、参詣者を優しくも威厳のある目でお迎えしております。
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神 聖 殿
救済の仏様である聖観世音菩薩をお祀りしており、役行者、理源大師の精霊も泰安しています。大峯山行者講先亡先達並びに檀信徒の諸精霊を供養安置しており、納骨堂にもなっております。
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龍泉寺庫裡便殿 (く り べ ん で ん)
元々は 大正天皇の行在所「迎春館」として彦根城天守閣付近に建てられていました。昭和21年洞川大火にて境内建物が焼失した際、彦根城より移築されました。便殿は総桧作り、庫裡は栂普請で、威厳ある堂々とした構えを示しています。
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龍 王 の 瀧
龍泉寺の女人禁制解禁にともない、女性修験者の水行場として建設されたもので、龍泉寺山の霊水を集めた10メートル余りの瀧は、老杉の木立に囲まれた神域にあって、清浄の気がみなぎっています。
(※瀧行をされる方は、寺務所へお申し出ください。) -
大峯山第一水行場
岩窟より湧き出る泉を「龍之口の霊水」と呼び、これを湛えた池には水行場が設けられています。修験道の行法のうち、神道の禊より採り入れた行の一つで、古来より大峯に入峯する修行者はこの水行場で身心を清めて登山することとなっています。
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龍 之 口 (たつのくち)
役行者が発見し八大龍王をお祀りした泉。今も岩の中から浩々と清浄水が湧き出ています。境内の龍王池はこの湧き水で満たされており、大峯山第一水行場にもなっています。
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な で 石
「かわいい」となでてから持ち上げると軽く持ち上がり、「憎い」と思い叩いた後持ち上げると重くなるという龍泉寺に古くから伝わる不思議な石。石が持ち上がるか持ち上がらないかで願いの成就を占った石占(いしうら)と呼ばれる古い占いの名残で、『重軽石』ともいわれています。生き物に心があるように、石にも心があり、常にこの石をなでるときのような気持ちで接することを教えてくれているのではないでしょうか。